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デザインにおける緩急 | ホームページ論・活用術

先日とある会社のキャンペーンで、ポスターを持ってきた方の一言「このポスター全然めだたないんだよなぁ!」

見た感じワインレッドとゴールドで、いい感じに仕上がったポスターでした。
まあ、確かに色合いは渋めな感じではあったのかもしれないですが、「目立たない」という事はないように思えました。

では、このポスターを目立たせるためにはどうしたらいいのでしょう?
僕だったらあえて、ギラギラ目立ちまくるポスターの中に並べます。

それは「緩急」がポイントなのです。

野球で、ものすごくストレートが早いピッチャーがいたとします。165キロは出しそうな勢いです!
最初はその剛速球でバッタバッタと三振の山を積み重ねます。
しかし、それぞれのバッターが三回目の打席に入る頃には打たれ始めます。
なぜでしょう?

それは、バッターの目が剛速球に慣れてきたからです。
どれだけ速い球が投げられたとしても目が慣れてくればそんなに速くは見えなくなるのです。

これを音楽に例えるとこうなります。

最初の5分ぐらいは「すげぇー」っと感動を覚えますが、そこから先はなんだかもぅ・・・。(笑)
すごいですけどね!めちゃくちゃすごいです!ほんとに165キロ出てるはずです!

人は、相対的に物事を見ています。

周りがあるから個が活きるのです。
だから、何においても引き立て役っていうのはあるものです。

この話を先ほどのポスターの話に置き換えると、周りのギラギラしたポスターが見事なまでの引き立て役をかって出てくれているのです。
間違いなく目立ちます!
ポスターの話だけで言えば、要は貼る場所ですね。
この会社の人はそこに気付けばこのポスターはものすごく活きたポスターになったと思います。

ポスターどうしの話になってしまいましたが、これはポスターの中でも言えることで、「強調したい部分」と「目立たなくてもいい部分(引き立て役)」をより明確にすることでリズムが生まれて、伝えたい事がはっきりと伝わるいいデザインになると思います。

Author:hideo
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Source Marine 代表
デザイン・コーディング・PHPアプリケーションまでこなす。
マルチデザインプログラマ

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